雑音万華鏡 -Noiz-

愛してやまない音楽たちにあふれんばかりの情を込めて

2014-08-08から1日間の記事一覧

Vol.24 平凡 / 大江千里 (1988)

ベランダに干されたオレンジ色のTシャツは、確実に灼熱の光を浴びて今にも燃え上がろうとしている。アスファルトに手をやれば、そこに蓄えられた夏が掌を伝って体中から汗が噴き出す。さっきまで聞こえていたはずの蝉の鳴き声は止み、夏が飽和して一瞬の死に…