雑音万華鏡 -Noiz-

愛してやまない音楽たちにあふれんばかりの情を込めて

2014-09-12から1日間の記事一覧

Vol.29 雨雲 / 吉井和哉 (2007)

今年三回目の雨雲が通り過ぎていった。少年はずぶ濡れになったシャツを乱暴に脱ぎ捨てては、その小さな手でシャツを絞る。足元に流れる水。少年の胸はまだ薄く、青年になるまでにはまだ時間がかかることを示していた。 雨雲は既に遠く、雲一つない空は、次の…